2024.1023

国公立大学2025年度入試の総合・学校推薦の募集人員は全体の24.3%

学生募集・高大接続

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3行でわかるこの記事のポイント

●一般選抜含む全募集人員は国公立合わせて1674人増の13万573人
●総合型選抜を実施する国立大学は5大学79学部増加
●国公立合わせて30大学37学部で理工系女子枠を設定

文部科学省はこのほど、2025年度国公立大学入学者選抜の概要を発表した。各大学が20247月末までに公表した入学者選抜要項を基に集計している。国公立全体で見ると、4人に1人を年内入試で受け入れる計算になる。
🔗文科省の発表資料
*表・グラフは文科省の資料から引用


一般選抜の募集人員の割合は国立が79%、公立が67%

大学院大学を除く国立大学81校の募集人員は96320人、公立大学98 校の募集人員は34253人。国公立合わせて13573人で、2024年度より1674人増えた。

選抜区分ごとの内訳を見ると、国立大学は一般選抜75819人(募集人員の78.7%)、総合型選抜7577人(7.9%)、学校推薦型選抜12924人(13.4%)。公立大学は一般選抜22981人(67.1%)、総合型選抜1721人(5.0%)、学校推薦型選抜9551人(27.9%)。 

従来、独立した選抜区分としていた「帰国生徒選抜」「社会人選抜」等を、今回から「一般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」のいずれかに組み入れ、この3区分でまとめている。そのため、3区分それぞれの募集人員等は前年度までと単純な比較はできないことに注意する必要がある。

総合型選抜と学校推薦型選抜の募集人員の合計が全募集人員に占める割合は、国立大学が21.3%、公立大学は32.9%。国公立合わせた総合型選抜と学校推薦型選抜の募集人員合計の割合は24.3%となる。

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国立大学で2025年度に総合型選抜を実施する大学の数は前年から5校増え、学校推薦型選抜を実施する大学の数は1校減る。学部単位で見ると、総合型選抜の実施が79学部増え、学校推薦型選抜は13学部増える。 

公立大学で2025年度に総合型選抜を実施する大学の数は15校増え、学校推薦型選抜を実施する大学の数は1校増える。学部単位では、総合型選抜が44学部増え、学校推薦型選抜は変わらない。

前述の通り、選抜区分ごとの募集人員については前年度までと単純な比較はできないが、文科省のデータでは総合型選抜と学校推薦型選抜の推移は下図の通りとなっている。

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国立大学は総合、学校推薦とも理工系女子枠設定校が大きく増加

「多様な背景を持った者を対象とする選抜」として、選抜区分ごとの理工系女子枠の設定状況もまとめられた。国立・公立とも、一般選抜での女子枠設定はない。

 国立大学は、2024年度は総合型選抜で4大学6学部、学校推薦型選抜では9大学9学部だったのが2025年度、それぞれ10大学14学部、21大学23学部と拡大。総合型選抜では滋賀大学(データサイエンス学部)、学校推薦型選抜では千葉大学(情報・データサイエンス学部)、神戸大学(システム情報学部)、和歌山大学(システム工学部)、長崎大学(情報データ科学部)など、情報・データサイエンス系での女子枠新設も目立つ。

 公立大学は、総合型選抜では2024年度、2025年度とも女子枠の設定はない。学校推薦型選抜では2大学2学部から3大学3学部に拡大する。

 いずれかの選抜区分で女子枠を設けるのは、国立・公立合わせて30大学37学部となる。福井大学、佐賀大学、琉球大学は総合型選抜、学校推薦型選抜の両方で設定する。