THE世界大学ランキング 東京大学は39位、京都大学は68位
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2022.1012
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3行でわかるこの記事のポイント
●トップは7年連続でオックスフォード大学
●トップ10はアメリカ7校、イギリス3校
●大阪大学と名古屋大学がトップ 500の中で着実にランクアップ
イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」は日本時間の10月12日、2023年の「THE世界大学ランキング」を発表した。トップは7年連続でオックスフォード大学。トップ10にはアメリカのシカゴ大学と入れ替わる形でイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンが入り、アメリカ7校、イギリス3校に。東京大学は前年から4ランク下がって39位、京都大学は7ランク下がって68位だった。
*本記事はこの後、日本のランキング対象大学の一覧表を追加して更新する予定です。
*THEの発表はこちら
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今回、ランキング対象になったのは104の国・地域の1799校で、前年から137校増えて過去最多。国・地域別では177校のアメリカが今回もトップだが、前年から6校減少。これに次いで日本が117校(前年118校)、イギリスが103校(前年101校)だった。
オックスフォード大学に次ぐランキング2位はハーバード大学(前年と同じ)、3位は同率でケンブリッジ大学(前年5位タイ)とスタンフォード大学(前年4位)。前年2位タイのカリフォルニア工科大学は6位に下がった。前年10位のシカゴ大学が13位に下がり、代わって前年12位のインペリアル・カレッジ・ロンドンが10位でトップ10入り。
前年、16位タイで並んでいた中国の清華大学と北京大学は今回、16位と17位で、いずれもトップ20の位置をキープした。
トップ 100 にランクインしたアメリカの大学は2018 年の43 校をピークに減少傾向にあり、今回は 34校。ランクイン総数、上位でのランクイン数など、さまざまな面でアメリカのポジションの下降が見られる。
日本のランキング対象大学の概要を見ていく。
世界39位の東京大学、68位の京都大学に続く日本勢3位は201-250位の東北大学(前年も同じ)。これに251-300位の大阪大学 (前年301-350位) 、301-350位の名古屋大学 (前年351-400位)が続き、それぞれ前年から1バンドのランクアップとなる。
大阪市立大学と大阪府立大学(いずれも前年1201+)の統合によってできた大阪公立大学は、新大学として今回初参加し、1201-1500位だった。
私立トップは601-800位の関西医科大学(前年も同じ)と産業医科大学(前年401-500位)。
THEは「日本の大学のランクイン校数はアメリカに次いで多く、日本の教育が真の多様性を備えた総合的で強力なセクターであることを示している。トップ100 への2校のランクイン、大阪大学と名古屋大学のトップ 500内での着実な順位上昇など、日本は世界ランキングにおいて全体的に強い地位を維持している」とコメントした。
「THE世界大学ランキング2023」は基本的に前年と同じ指標を用い、教育、研究、被引用論文、国際性、産業界からの収入の5つの分野について、13の指標で各大学のスコアを算出している。
各分野・指標の比重は以下のとおり。
◇教育(教育環境) 30%
・評判調査<教育> 15%
・学生に対する教員比率 4.5%
・学士課程学生に対する博士課程学生比率 2.25%
・教員に対する博士号取得者比率 6%
・大学の総収入 2.25%
◇研究(量、収入、評判) 30%
・評判調査<研究> 18%
・研究関連収入 6%
・学術生産性 6%
◇被引用論文(研究影響力) 30%
◇国際性(教員、学生、研究) 7.5%
・外国籍留学生の割合 2.5%
・外国籍教員の割合 2.5%
・国際共同研究 2.5%
◇産業界からの収入(知の移転)2.5%