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国際教養大学
16種類の入試で多様な学生を選抜し「国際社会の縮図」を学内につくり出す

国際教養大学は、16種類の入試を実施している。一定の基礎学力のうえに多彩な能力・資質を備えた学生を選抜し、学内の多様性を確保する狙いがある。
中津将樹入試室長は、「本学は入学後、1年間の留学が必須。さまざまな個性を持った学生がいれば、キャンパスにいながらにして海外に近い"国際社会の縮図"をつくることができる」と説明する。
入試は、「一般選抜試験」と「特別選抜試験」の2つに大別され(図表)、特別選抜試験で全入学者の3分の1程度を受け入れる。2008年度から実施している「ギャップイヤー入試」では、11月に面接と英語による小論文を課す。また、4月から学生が行うギャップイヤー活動について面接で計画を発表する。ギャップイヤー活動は、ボランティアや海外活動などの社会経験を通じて、入学後の学習意欲や職業選択意欲を高めることを狙いとしている。
「活動が本人の夢や将来、および大学での学びとつながっているか、実現の可能性が高いかどうかといったことを、英語小論文と併せて総合的に評価する」(中津室長)。この入試による入学者は、ひときわ強い個性を放つ存在として、学内に刺激を与えているようだ。
なお、一般選抜試験で合格できなかった志願者の中から成績上位者を選ぶ制度として、独自の「特別科目等履修生制度」がある。特別科目等履修生として1年間学び、編入学試験を経て2年次の正規学生になる。「一般選抜試験で合否ギリギリの志願者は、合格者とほぼ同等の学力を備えているという考え方が前提。1点刻みの入試に対する問題提起という意味も込めている」と中津室長は言う。開学以来約70人が特別科目等履修生となり、ほぼ全員が2年次に編入している。
国際教養大学の入試と募集人員
入試制度名 | 定員(人) | |
---|---|---|
特別選抜 | グローバルセミナー入試 | 10 |
推薦入試(4月入学) | 20 | |
AO・IB・高校留学生入試Ⅰ(4月入学) | 15 | |
社会人入試(4月入学) | 若干 | |
ギャップイヤー入試(9月入学) | 10 | |
外国人留学生入試Ⅰ(4月入学) | 若干 | |
外国人留学生入試Ⅱ(9月入学) | 5 | |
AO・IB・高校留学生入試Ⅱ(9月入学) | 10 | |
帰国生入試(9月入学) | 若干 | |
一般選抜 | A日程 | 40 |
B日程 | 50 | |
C日程 | 15 | |
科目等履修生および聴講生 | 若干 | |
入学定員の合計 | 175 |
*春季編入学学生選抜試験・秋季編入学学生選抜試験10人(2年次4月入学7人、2年次9月入学1人、3年次4月入学1人、3年次9月入学1人)
出典/国際教養大学ウェブサイト