文系は強気、理系は前年並み―センター試験分析「データネット2017」

●センター試験志願者の80%をカバーする集計に基づき志望動向を分析
●5教科の予想平均点は文系が9点アップ、理系は2点ダウン
●私立大学の志望者数は対前年指数111

ベネッセコーポレーションと駿台予備学校が提供する大学入試センター試験自己採点集計「データネット2017」は、1月18日から自己採点集計結果の概況、得点状況、大学ごとの志望動向、志望者度数分布などを発表している。文系は平均点がアップして強気の出願が予想され、理系の平均点は前年並みとなった。
「データネット2017」はこちら
http://dn.fine.ne.jp/dn/b/002/center/


●センター志願者数は1万2000人増加

 2017年度のセンター試験の志願者数は57万5967人で、前年から1万2199人増加した。現役生は9507人増、既卒生は2664人増。現役生の志願率は43.9%で過去最高となり、志願者数に占める現役生比率は81.9%で前年度を0.1ポイント上回った。
 データネットの集計数は46万2247人で、センター試験志願者総数に対する集計率は80.3%。前年は大雪の影響で群馬・埼玉・東京・神奈川・山梨での集計数が減ったこともあり、今年の集計数の対前年指数は104になった。
 集計数を文理別に見ると、「5教科8科目文系」が10万370人、「5教科7科目理系」が16万4622人となっている。

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 データネットの集計に基づく5教科900点満点の予想平均点は、文系が556点(得点率62%、前年差+9点)、理系は562点(得点率62%、前年差-2点)となった。科目別に見ると、平均点が上がったのは英語(筆記)、数学Ⅰ・A、生物基礎などで、下がったのは国語、日本史Bなど。
 国語の平均点は22.4点と大きく下がったが、文系の受験生は比較的易しくなった英語と数学でカバーする形で5教科の平均点は上がった。一方、理系の受験生にとっては国語が難しすぎて他の教科でカバーするには至らなかった。

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●国公立大学は文系、特に人文科学、法学等で志望者数が増加

 近年、国公立大学の志願者数は減少傾向にあるが、国立大学の文系学部やゼロ免課程を中心とする募集人員減もあり、実質倍率に大きな変動はない。データネットにおける国公立大学の志望者数は対前年指数106で、集計者数の対前年指数104をふまえると落ち着いた動向と言える。
 学部系統別にみると、模試の動向と同様に文系で志望者数が増加。特に人文科学、法学、経済・経営・商学、国際関係学等の各系統で増加が目立つ。理系では薬学や工学で増加。理学や農・水産学も増加しているが、国公立大学全体の志望者数の対前年指数106を下回っている。

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●私立文系は経済・経営・商学系統、国際関係学系統の志望者増が目立つ

 センター試験を利用する私立大学は526大学で、前年度と大きな変化はない。募集人員も全体としては前年並みだが、志望者数は対前年指数111とアップ。
 学部系統別に見ると、文系では経済・経営・商学系統、国際関係学系統、理系では医学系統、工学系統などでの増加が目立つ。第3回ベネッセ・駿台マーク模試B判定値60以上の大学群においても多くの学部系統で志望者数が増加しており、やや厳しい入試になると予想される。

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予想平均点、国公立大学と私立大学それぞれの志望動向等はこちら
http://dn.fine.ne.jp/dn/b/002/center/doukou/index.html

 1月19日午後以降、全国で高校教員対象のデータネット説明会が開かれ、今後、各高校で生徒に対する出願指導が行われる。センター試験の自己採点結果、およびこれまでの模試の成績と、データネットの志望動向や合否ライン、各大学のウェブサイトで公表される志願者速報等を確認しながら出願先、併願先を決めていく。