進路選び・受験と向き合う胸の内〜高校生マインドカレンダー <8月>

「進路選び・受験と向き合う胸の内〜高校生マインドカレンダー」は2016年7月から毎月、進研アドのメルマガで配信し、ご好評いただいているシリーズです。大学の学生募集につながる情報をより多くの方にお読みいただけるよう、本ウェブサイトでも掲載いたします。進研アドの高校生モニターのアンケートや進路指導現場の情報を基に、時期折々の生徒のリアルな動きと声をお伝えし、効果的な募集広報のヒントを提供します。

高3生の8月

 夏休み真っ只中!...とは言っても、予備校の夏期講習や学校の補習、家に帰ってまた勉強と、高3生は受験生モード全開。予備校で浪人生と一緒に授業を受けると、レベルの違いを実感して刺激になることも多いようです。

<学習>
 多くの生徒が夏休みの学習計画を立てますが、予定通りにこなせる生徒は少なく、焦りを感じがち。たっぷり時間が取れるこの期間は、基礎固めに力を入れる高校生が多いようです。過去問への挑戦、英単語の暗記、苦手科目の克服、小論文の訓練などにあて、模試の復習をしたり、参考書をまるごと1冊繰り返し復習したりと、手近にあるものでじっくり学習する生徒も目立ちます。
 周りも一斉に受験生活にシフトしていく中、「今、自分がやっている受験対策で本当に大丈夫?」という不安の声も聞かれます。

<オープンキャンパス>
 比較検討のためのオープンキャンパス参加は2年次までにほぼ終え、3年の夏休みは参加しない、または志望校のみ行って、あとは勉強に専念という生徒が多いようです。
 数校のオープンキャンパスに参加する生徒からは、「第1志望校を絞り切れていないから」という声が目立ちます。1、2年次と違い、オープンキャンパス参加を宿題にする高校は少ないようです。

●この時期の高3生のつぶやき〜進研アドの高校生モニターアンケート(2015年度、高3生を対象に実施)より

◆夏休み中の学習計画◆
☆夏休みの学習はほぼ計画通りに進みました! 家では集中できないので、平日は学校でやったのがよかった(中四国の公立高校女子)。
☆計画的に勉強を進めるのが苦手なので、夏休みに入ってすぐの三者面談で先生と一緒に毎日の計画を立てました(中四国の私立高校女子)。
☆計画は立てたけど、塾や学校の講習との調整がうまくいかなかったなぁ(関東の私立高校男子)。
☆計画通りにいきませんでした。前半は学校の講習があったから生活リズムが崩れなかったけど、講習がなくなったら昼夜逆転しちゃって...。今まで真面目に勉強したことがなく、いざやろうと思っても集中力が続かないんです(関東の公立高校女子)。
☆指定校推薦で受験したので、資格を取ったり本を読んだり。あと、ニュースを意識して見てました(関東の私立高校女子)。

◆志望校決定◆
☆将来の夢がないので今好きなことで志望校を選んだけど、もう少し考えるほうが良かったのかなと最近思い始めています(関東の公立高校女子)。
☆第一志望の国公立は決めたけど、併願する私立をどこにしようか、悩み中...(九州の私立高校女子)。

◆学習面の心配事◆
☆今、自分がやっていることが正しいのか? 志望校からどれくらいの地点にいるのか? 正直よくわかっていない...(中部の私立高校女子)。 

◆オープンキャンパス◆
☆高2までに志望校(国立3校、私立3校)に行ったので行きません(関東の公立高校女子)。 

高2生の8月

<学習>
 高校3年間で部活動に最も熱が入るこの時期。進学校の生徒は多くが夏休みの学習計画を立てますが、部活動や行事を優先させ、計画通りに進められないという声も聞かれます。進路多様校などでは、毎日の学習時間や宿題を終わらせる目途を決めておくなど、大まかな計画を立てる生徒が多いようです。

<進路意識>
 夏休み直前に三者面談があったり、宿題のオープンキャンパス参加のスケジュールを立てたりと、受験に対する意識が少しずつ目覚めていきますが、進路に対し不安を抱える生徒も多いようです。「将来、自分がどうしたいかわからない」と、自己分析がうまくいかないことで戸惑う生徒、「学力が十分ついていないため、進学する学科をイメージできない」と、勉強ができないから進学できないと思い悩む生徒もいます。
 近年、進路意識を高めるために2年生の3学期に第1志望校を宣言させる高校が増えていますが、漠然としたイメージだけで志望する分野や大学を決めてしまう生徒も少なくありません。この時期の高校生は大学の「リアルな情報」を欲しがっています。
 学びの内容だけではなく、実際に学んでいる学生の声、卒業生の進路等の情報によって興味・関心が高まるようです。進路指導を担当する教員からも、ミスマッチのない適切な進路選択のための情報が求められています。

<オープンキャンパス>
 夏休みの宿題として参加を課す高校が増えています。志望校がある程度決まっている生徒が校数を絞る一方、これから決めるので5、6校参加するという生徒も。参加校数は、どの程度、志望校を絞りきれているかで変動します。

●この時期の高2生のつぶやき〜進研アド高校生モニターアンケート(2015年度、高2生を対象に実施)より

◆興味のある学部、進路選択への不安◆
☆ボランティアに行ったのがきっかけで、福祉系の学部に興味を持っています。あと1年で志望校に合格できるレベルになれるか不安(中部の私立高校女子)。
☆外国語学部に興味あり! 外国ってすごく楽しそうだなーと思ったから。授業の数がどれくらいあるか分からないのが少し心配(近畿の公立高校女子)。
☆最近、調理や栄養の分野に進学したいと考えています。食べることが好きだし、祖父母の家の近くに交通の便がいい大学があるので。同じ学科名でもどこが違うのかとか、わからなくて不安です(東北の私立高校女子)。
☆薬学部に興味があります。薬でニキビの治療をしたらうまくいって、すごいと思ったのがきっかけ。数学が苦手なのに大丈夫かな? 挫折しないかな? 将来、どんなことがしたいかわからないのも不安です(関東の私立高校女子)。
☆いろんな大学を見たわけでもなく、自分が知っている候補の中から適当に選んだ大学をそのまま第一志望にしてもいいのかな...(関東の公立高校女子)。
☆地元の国立大学が第1志望ですが、途中で自分に合わないと気づいて行きたくなくならないかなぁ(中四国の公立高校女子)。
☆今選んでいる学校で資格が取れ、希望通りの就職ができるようサポートしてくれるのか知りたいです(中四国の公立高校女子)。
☆大学に入ってもちゃんと卒業して就職できるか不安です(北海道の私立高校女子)。

◆オープンキャンパス◆
☆作業療法士になる夢があり、地元の専門学校のオープンキャンパスに参加しました。学科長とゆっくり話ができて参考になりました。栄養士にも興味があるので短大のオープンキャンパスで模擬授業に参加しました。学生とのトークで学校の雰囲気や授業内容を聞くことができました(中四国の公立高校女子)。
☆地元の大学と専門学校計7校のオープンキャンパスに参加しました。誌面だけではわからないことがあるし、雰囲気がつかめました(北海道の私立高校女子)。