進路選び・受験と向き合う胸の内~高校生マインドカレンダー<11月~1月>

このシリーズでは、進研アドの高校生モニターのアンケートや進路指導現場の情報を基に、時期折々の生徒のリアルな動きと声をお伝えし、効果的な募集広報のヒントを提供します。11月から年明けにかけての高校生や高校教員の「気持ち」「行動」とは?

2年生が高校生活の中だるみに陥りがちなこの時期、教員の側は、そろそろ「本当の志望校」を考えさせねばというモードが高まります。「冬休みが明けたら3年生0学期」という進路指導体制に対応できるような情報発信の準備、貴学では万全でしょうか?


高2生の11月

 体育祭や文化祭、修学旅行などの行事もほぼ終わり、張り詰めていた気分が緩んで中だるみ状態となる生徒も多いようです。
 この月、初めての5教科型模試を受験。「解けなかった...」と落胆しながらも「志望校は変えない」と強気の生徒も。しかし、その「志望校」は自分が知っているわずか数校の中から選んだ大学だったり、「変えない」は「あと1年あるから何とかなる」という程度の気持ちだったり、甘い考えの生徒も少なくないようです。
 一方、教員は「あと1年しかない」と若干の焦りを抱き、大学に対する生徒の視野を広げ、「本当の志望校」を決めるための大学研究の必要性を痛感しています。年明けをにらみながら、進路講演会などを通して「3年生0学期」への切り替えを促します。

●この時期の高2生のつぶやき~進研アド高校生モニターアンケート(2015年度、高2生を対象に実施)より

☆5教科型模試は散々な結果でした。でも、志望校を変える気は全くないです(関東の公立高校女子)
☆模試の結果と志望校との距離はとても遠いものでしたが、志望校を変えようとは思いません。(女子)
☆今、関心があるのは、3年生になるにあたって何か変えるほうがいいのかどうか、です。志望校はいつごろまでに決めるのがいいのかな(東北の公立高校女子)
☆隙間時間にうまく勉強できる過ごし方とか、学校生活が中だるみにならない方法とかが知りたい(関東の私立高校男子)

 進研アドの進路学習情報誌『大学発見ナビ』は1月下旬、2年生を対象に配本。全国の大学・短大の基本情報を幅広く網羅しています。先輩のセンター試験直後で受験に対する意識が高まるこの時期、自分なりの大学選びの基準が明確ではなく、「何となくの志望校」だけがあるような生徒の意識を変え、本気の受験生活をスタートさせるための情報を提供します。
 2017年度版では、大学に対する視野を広げることをねらいとした企画を掲載。進研模試の2年生2月回から志望校登録が4校から8校に増えるのに合わせ「志望校を8校書き出してみよう」と呼びかけます。
 ワークシートを使う志望校検討のコンセプトは「"自分を引き上げてくれる"大学をめざそう!」。受験生としての学習結果の到達度はもちろん、「自分が本当にやりたいこと」から「それを実現できる=引きあげてくれる」大学を見つけるというステップで、入試難易度以外の大学選びの条件や基準を明確にするよう促します。
 学び、国際性、資格&就職、奨学金・学費支援、新設など、大学選びの具体的な切り口を示したうえで個別大学の情報を掲載。生徒の気持ちを動かし、「志望校」との出合いを作り出します。
 2年生の3学期以降、「志望校宣言」をさせる高校も増えています。
参考:http://between.shinken-ad.co.jp/hs/2016/10/shibokosengen.html

 広い視野で大学を見渡して志望校を選ぶ、そのスタートラインとして設定されている2年生3学期に自学の名前をしっかりインプットしてから進級してもらうことが、大学にとって非常な重要な課題だと言えます。